マカデミアナッツ殻割器には以下のようにいろいろなタイプのものがありますが、どの殻割器が少ない力で簡単に、気持ちよく、きれいに割れるのでしょうか。以下、実証報告です。
これは、マカデミアナッツ用殻割器ではなく、クルミの殻割器です。
木の実の中で、最も殻の堅いマカダミアの殻は割れません。
これらのタイプは、いずれもネジ部先端が平面となっているため、ナッツを面で圧縮して押し潰して割るタイプなのですが、殻を割るには相当の力が必要となり、かつ、殻と一緒に中のナッツまで潰してしまいます。
よく見かけるデザインですが、少ない力で簡単に、気持よく、きれいに割るというレベルに達していない残念な殻割器です。
次はこのタイプです。割れた殻が飛び散らないようにと、殻付ナッツをケースで包み込む、よく考えたデザインですが、残念ながらいくつかの問題があります。
まず左側の、殻割部にフタをつけて完全に密封して殻が飛び散らないよう、かつ、おしゃれなデザインになっているのですが、割る際にネジで圧縮するとプラスチックのネジが収縮し歪み(応力)を溜め込み、ナッツの殻にヒビが入った瞬間に歪みが一気にリリースされ、殻を粉砕してしまいます。下の写真がその様子です。
全てではありませんが、このようにナッツを粉砕してしまうものが多く散見されます。
それともうひとつ。殻をきれいに割って丸ままのナッツを取り出すためには、殻のヘタ(北極)とその対極にあるホワイトスポット(南極=スィートスポット)にネジ部先端をセットする必要がありますが、ケースがあるので指が入らず、ネジ先端部をスィートスポットに合わせるのが難しくイライラが募りストレスの原因になります。少ない力で簡単に、気持ちよく、きれいに殻を割ると言うレベルには達していません。
次は下↓のタイプです。
左側の殻割器は、底部を山形エッヂにして「割る」のではなく、「切る」というコンセプトでこのようなデザインになったそうです。
上の写真の殻割器をさらに改良して作られたのが下↓のデザインなのですが、実際に殻を割ってみますと、殻は底部山形エッヂで「切られる」のではなく、9割以上のケースで上部のボルト先端部からヒビが入り殻が割られています。
上部ボルト先端から殻が割れるのであれば、底部を山形エッヂにする必要はなく、また、底部を山形エッヂにすることで安定性に欠き、殻割を始めようとしてネジを回し始めると殻付ナッツが底部山形エッヂから外れて(逃げて)しまいます。
ネジの仕上げが良く出来ていてネジがスムーズに回転するので、殻付ナッツがしっかりと固定されツボにはまれば簡単に割れますが、「割る」のではなく「切る」のだという誤った前提から出発しているので、あまり意味のないデザインとなり残念な結果となっております。
たぶん、下右側の殻割器のように、底部は平面か凹型にすれば良かったのではないでしょうか?
さて、真打登場です。
冒頭で述べましたように、殻割器は、少ない力で簡単に、気持ちよく、きれいに殻を割ってまん丸のナッツの実を取り出せれば、それだけで楽しく、特をした気分になりますが、それを完璧に突き詰めたのが「HARDNUT」ブランドの殻割器なのです。
いろいろなデザインの殻割器がある中で、どの殻割器が一番良いのかという問いの答えは、この殻割器です。